Adobe Fontsが商用利用できるようになってからけっこう経ちましたが、クライアントのホームページにAdobe FontsのWebフォントを採用するケースが増えたと思います。
Adobe Fontsを使ってホームページの管理・更新をしていると、ある現象に遭遇することがあります。
それは、「既存のWebプロジェクトに日本語フォントを追加しようと思っでもできないときがある」というものです。
既存のWebプロジェクトに日本語フォントを追加できない?
追加できないとは?
このように、新しいフォントを既存のWebプロジェクトに追加しようとしても、グレーアウトして選択(追加)ができないことがあります。
これは日本語など、東アジア向けのフォントを追加する場合の場合のみ起きる現象、というか仕様です。
追加できないケースとその原因
既存のWebプロジェクトに日本語フォントを追加できない原因は文字セットが「ダイナミックサブセット」ではないためです。
ダイナミックサブセットとは、簡単に説明すると「Webページの表示に必要なグリフ(文字)のみサーバにリクエストし表示」する機能で、日本語のように文字の種類が多い言語でもページの読み込み時間を短縮できるようにするための機能です。
Webプロジェクトの作成時に日本語フォントが含まれていると自動的にダイナミックサブセットとして作成されますが、そうでない場合は文字セットが「デフォルト」となり、また、途中でダイナミックサブセットに変更することができません。
つまり、このWebプロジェクトには日本語フォントはどうやっても入れることができないということです。
Webプロジェクトの新規作成時には日本語フォントを含めておこう
ということで、Webプロジェクトを新規作成する際には、最初から使うかどうかは別として日本語フォントを含めた状態で作成するようにしておきましょう。
これで、あとから日本語フォントを既存のWebプロジェクトに追加することができるようになります。