【ストックフォト】PIXTAと写真ACをうまく使い分けて稼ごう

【ストックフォト】PIXTAと写真ACをうまく使い分けて稼ごう 収入源

フリーランスWebデザイナーとして開業するにしても、やはりこれ1本では軌道に乗るまでに時間がかかりますし、収入源はいくつもあったほうがいいですよね。

ストックフォトで少しでもいいから収入を得たいと考え、PIXTAと写真AC
にそれぞれクリエイターとして登録してからしばらく経ちました。写真を投稿して販売していく中でいくつか分かったことがあるのでご紹介したいと思います。

もちろんこの2つ以外にもストックフォトサービスがありますが、僕が利用したことがないため取り上げていないだけです。

PIXTAと写真ACのサービスの特徴とクリエイターとして使ってみた感想

まずはそれぞれの特徴とクリエイターとして利用してみて感じた点をまとめておきましょう。PIXTAについては動画素材も販売されていますが、今回は写真ACとの比較なので写真素材の説明となります。

PIXTA(写真素材において)の特徴と感想

購入(ダウンロード)は基本的に有料 単品購入と定額プランがある

PIXTAには「今週の無料素材」というものがありますが、ここで公開されているのは毎週4枚ずつだけでしかも好きな写真を選ぶことができないので、写真素材を使いたい場合は実質有料になります。

プランとしては単品購入か定額プランがあり、自分の写真素材を購入してくれた人が単品購入だったか定額プランでのダウンロードだったかによっては報酬が大幅に異なります。ただし、僕が投稿されている中で売れた写真はすべて定額プランでのダウンロードで、単品で売れたことは一度もありません。

スマートフォンで撮影した写真も販売可能になった(動画は不可)

PIXTAは以前はデジタルカメラで撮影した写真のみ販売可能でスマートフォンは不可でしたが、現在はスマートフォンで撮影した写真の販売もできるようになっています。スマートフォンのカメラの性能も上がっているので、素材用の写真も撮りやすくなっていると思います。

ただし、画質があまりよくない古いスマートフォンだと、画像が不鮮明などの理由で審査が通らないことが多いです。

独占販売制度がある

「独占販売」とは簡単にいうと「PIXTAでしかその写真素材を販売できないようにする代わりに、報酬率を上げる」という制度です。写真素材1つ1つに対して独占販売をするかどうか設定できます。

PIXTA以外のストックフォトサービスでは販売しないという場合はすべての写真素材を独占販売にしておけばOKです。

審査が厳しいうえになかなか売れにくい

PIXTAは(写真AC)と比べると写真の審査が厳しく、不合格になってしまう写真がけっこう出てきます。ピントや水平がちょっとでもずれているだけでも通りません。

そして、やっと審査に通ったという写真素材でも、売れないものはまったく売れません。どう使われるかをきちんと想定したうえで写真を撮る必要があります。

写真ACの特徴と感想

有料プラン(プレミアム会員)もあるが フリープラン(無料会員)でもある程度ダウンロードができる

写真ACは無料会員でも1日に9枚まで(MサイズとLサイズはそれぞれ1枚まで)ダウンロードができるというのが特徴です。無料である程度の利用ができるので、利用頻度が高いのが特徴です。僕もブログをいくつか運営していますが、写真ACでダウンロードした写真をよく使っています。

スマートフォンで撮影した写真も販売可能

PIXTAと同様、スマートフォンで撮影した写真も販売することができます。

写真ACで販売する素材の著作権は写真ACに帰属する

写真ACで登録・販売する写真素材はすべて「写真ACのもの」になり、他のストックフォトサービスで販売することができなくなります。

審査は甘めで、どんな写真でもわりと売れる

写真ACはPIXTAに比べると審査はかなり甘いです。そして、「こんな写真 誰がどういう目的で使うの?」という写真でさえ売れたりします。やはり9枚まで無料でダウンロードできるというのが大きいですね。

PIXTAと写真ACの比較表

ということで、以上をまとめ、さらに補足事項を加えた比較表が以下です。

PIXTA 写真AC
プラン 有料しかない 無料会員とプレミアム会員がある
無料会員でも好きな素材を1日9点までダウンロード可能
1DLあたりの報酬 0.27〜0.50クレジット
※独占販売&定額制で売れた場合
※ランクにより報酬が増減します
※1クレジットは110円なので29.7円〜55円となります
3ポイント(3円)
人物写真の場合は10ポイント(10円)
※AI(人工知能)の学習用素材としての利用を許可した場合
撮影機材 デジタルカメラ
スマートフォン
デジタルカメラ
スマートフォン
販売制限 独占販売すれば報酬率UPするが他のサイトで販売できなくなる すべての写真素材の著作権が写真ACに帰属し他のストックフォトサイトでは販売できなくなる
利用者の傾向 広告代理店・デザイン会社などの専門業者や地方自治体などが多め 個人ブロガーや民間企業などが多め
(写真にお金を払いたくないという人)
素材の使われ方 ポスターやWebサイトの背景画像として文字などを上に乗せて使われることが多い 記事やページのアイキャッチ画像として(画像のみで)使われていることが多い
どういう写真がいいか コピースペース(文字を乗せるための余白)がある写真 文字を乗せなくても写真単体でストーリーが伝わるような写真
審査 厳しめ 甘め
その他 動画素材も投稿・販売できる 姉妹サイトとして「イラストAC」などがある

もっとも違うのが報酬率ですね。PIXTAのほうが写真ACより約10倍多いです。「じゃあPIXTAでやればいいじゃん!」と思うかもしれませんが…利用者層・用途が異なっていたり、審査もPIXTAのほうが厳しいのでPIXTA一本でやるのはおすすめしません。

※利用者の傾向は、購入・ダウンロードされた写真をGoogleの画像検索にかけて、どういったサイトで使われているのかを調べたうえで割り出しています。

PIXTAと写真ACをどう使い分けている?

では、PIXTAと写真ACをどのように使い分けているのか、ということについて説明します。

そもそも同じ写真をどちらにも投稿してもいいの?

PIXTAと写真ACの両方で写真素材を販売したい場合ですが、まず、写真ACに素材を公開した場合は著作権も写真ACに譲渡したことになります。ただし、「写真ACに投稿した写真を他のストックフォトサービスへ投稿するのはOK」ですとクリエイター向けヘルプに記載があります。PIXTAについても「写真素材の著作権はクリエイター本人に帰属する」との記載があるため問題ありません。

ただし、PIXTAで「独占販売」として投稿している写真を写真ACにも投稿するのはNGです。

PIXTAに投稿するのに向いている写真

  • コピースペースがありあくまで素材として使われるような構図の写真
  • 背景(被写体以外)がボケている写真
  • 印刷物(ポスター・パンフレットなど)で使われそうな題材の写真

背景をボカすとその部分がコピースペースとして使いやすくなるため、PIXTAではおすすめなのです。でも、被写界深度を浅くして背景をボカしすぎる設定で写真を撮ると被写体自体もピントがずれやすくなってしまうため、適度にボカすのがおすすめです。

写真ACに投稿するのに向いている写真

  • 写真単体でも使える写真(ブログのアイキャッチ画像など)
  • ブロガーなどが記事内で使いそうな題材の写真
  • PIXTAの審査に通らなかった写真

写真ACのほうが審査が緩いため、PIXTAで通らなかった写真をこちらに投稿する、という方針でもいいかもしれません。

また、写真素材を使う人の中で、ブロガーと呼ばれる人(僕もブロガーですが)は、写真素材を手に入れるのにお金をかけたくないという人がほとんどでしょう。そういった人たちはPIXTAのような有料サイトではなく写真ACを使っている可能性が高いです。ブロガーがアイキャッチ画像や記事内に挿入するのに使いそうな題材の写真だとダウンロードされやすいでしょう。

【まとめ】利用者の傾向に合わせて、PIXTA・写真ACどちらにも写真を投稿しよう

このように、同じストックフォトサービスでも特徴・性質が大きく異なっているので、どちらかを利用するのではなくどちらにもクリエイター登録しそれぞれの利用者・用途を想像した写真を投稿すると稼ぎやすくなります。

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